ヤングをキープすべき理由 ~過小評価の象徴~

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サンアントニオスパーズは33歳のフォワード、サディアス・ヤングをサイン&トレードで獲得しました。

ヤングはNBA14シーズン目のベテランであり、これまで5チームでプレーをしてきました。

NBAでスターになることはありませんでしたが、これまで各チームでバランスの良い働きを見せました。

昨シーズンは24.3分の出場で平均12.1ポイント、6.2リバウンド、4.3アシスト、FG成功率55.9%を記録しました。

平均得点が 一桁だったシーズンはルーキーシーズンのみで、歴代のレジェンドと並ぶほど毎年安定した活躍を見せています。


ヤングはアウトサイドシュートは安定していませんが、203cm,218cmのウィングスパンを持つ理想的なサイズから軽快なペイントでのフットワーク、滑らかなリムアタック、力強いフィジカルを備えています。

ヤングはスター候補生といわれたロッタリーピックのルーキーから、信頼されるスターター、安定したベンチプレイヤーと様々な役割をこなしてきました。

ヤングをロスターに追加することはスパーズにとって有益になるでしょうか。

優れたプレイメーカー

昨シーズンヤングは間違いなくキャリアで最高のシーズンのひとつでした。

ヤングは新監督のビリー・ドノヴァンのオフェンスでブルズの重要なハブとなりました。

1試合平均アシスト数4.3とアシスト率25.4%はキャリア最高の数字でした。


しかもどちらも今までのキャリアハイの倍の数字でした。

ヤングは昨シーズン初めてスモールボール5としてプレーしました。

出場時間の57%をセンターとしてプレーして、NBAトップクラスのアシスト率30%を記録しました。

しかもヤングがコートにいた時はチームの100ポゼッション当たりのポイントはプラス10.7ポイント、eFG%は3.6%上昇しました。


この数字はすべてのプレイヤーの中で上位2%と7%にランクインしました。

ヤングがフロアにいた時はザックラビーンのプレッシャーを一気に取る取り除き、明らかに機能していました。

トップオブザキーハイポストでの2ndプレーメーカーとしてチームの潤滑油のような働きをこなしました。

この役割をスパーズでポポヴィッチHCの下で継続して、 元スパーズのボリス・ディアウのようにスマートボールムーバーとしてヤングコアの成長に大きく貢献することができるでしょう。

メンターとしての評価が高い

ヤングはコートでチームメイトをよりよく助けることができるように、チームメイトの傾向を学ぶために自分のプレイスタイルを変更します。

ベンチ出場でも特に気にすることはありませんでした。

味方の尻を叩き、ハッスルプレイでコーチ、ファン、チームメイトから愛されていました。

この全ての資質は非常に貴重なロッカールームの存在につながります。

ヤングは2019年にフリーエージェントでシカゴと契約した時にザック・ラヴィーンがオールスター選手になるのを助けたいと話しました。


その2年後ラヴィーンはオールスターに選ばれました。

ラヴィーンはNBCSportsとのインタビューでヤングのことについて話しました。

サド(ヤング)は実質ミネソタでのルーキーシーズンの時のメンターだった。彼の素晴らしさは誰もが理解していると思う。

彼は明らかにインディアナを大いに助けた。コートでの彼のプラスマイナスはばかげていた。

フィリーにいたときも、彼は常にリーグのトップであり、複数のポジションを守ることができる。

私にとってサドを今までで最高のチームメイトであり、リーグでの親友の一人。だから私はいつも彼を信頼してきた。

個人的には今シーズンのサドはチームのMVPだった。彼は全てのことを少しずつやってくれる。

彼がこの役割を果たしているおかげで、私たちはより良いプレーができる。

彼はそういうタイプのプレーヤーだ。

彼は本当にナイスガイだ。

– ザック・ラヴィーン

ヤングは明らかにラヴィーンの成長を助ける役割を果たしたました。

ラヴィーンからプレッシャーを取り除き、よりスコアリングとプレイメイクに集中させることをナビゲートしました。

ヤングの存在はこのオフに多くのベテランを放出したスパーズにとって貴重な存在です。

若手のメンバーとして大きく助けになるでしょう。

ディフェンスでの存在感

これまでヤングはスパーズにオフェンスでの価値とメンターとしての役割を提供することは間違いありませんが、 ディフェンスでも存在感を示しています。

キャリア全盛期ほどのスピードはありませんが、それでも機動力、ディフェンス本能、アクティブハンド、サイズを生かして素晴らしいディフェンスへの情熱を持っています。

ヤングはインサイドプレーヤーの中でもトップクラスのディフレクション、ルーズボールだを記録しています。


またスティールとチェイスダウンブロックが得意です。

昨シーズンハッスルプレイヤーオブザイヤーを受賞しました。

元々ディフェンスを重視するスパーズにとって、ディフェンスメンタリティーが高いヤングを加えることは相手のオフェンスに混乱を引き起こします。

マレー、ホワイト、ヴァセル、ヤング、ヤコブとのラインナップは非常に強力なディフェンシブラインナップとなるでしょう。

今までのベテランとは異なるプレーヤー

彼のオフェンスでのスキルセットとディフェンスの意識は昨シーズンのベテランたちとは異なるものです。

昨年まで所属していたルディ・ゲイとサイズは似ていますが、プレイスタイルは全く異なります。

ルディはペリメーターから展開するオフェンスが多いですが、ヤングはペイントでこの得点が多く、ルディより効率的です。

またピックアンドロールのロールマンとしても効果的なスコアラーです。

スクリーンからミスマッチを作り出しポストアップ、フローターと多彩なオフェンススキルを持っています。

これらの能力は現在のスパーズを補うために必要なスキルセットです。

ヤングコアとともにシーズンを戦うことで、いかに優れたオプションとなるでしょう。

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ヤングは確実に来シーズンのスパーズを助けることができるユーティリティなプレイヤーです。

ただヤングも34歳ということもありキャリアの最終段階に迫っているためチャンピオンリングを狙いたいと思っているでしょう。

そのためスパーズはヤングをさらにトレードしてチャンピオンチームから指名権と交換することもできます。

ただ現時点でヤングがそこまでリングを求めていない、サンアントニオでやりがいを感じた場合、サンアントニオのファンはNBAで最高のベテラン選手として応援することになるでしょう。

引用記事:Air Alamo

引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries

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