今シーズンのサンアントニオ・スパーズは、一貫して欠けていたピースを探し続けてきました。
それは主にウェンビーことビクター・ウェンバンヤマのバックアップセンターです。
ケガや体調不良、さらにはポポビッチHCの不在など、さまざまな問題が重なりましたが、常に課題となっていたのはウェンビーがベンチに下がる時間帯のディフェンスの安定感でした。
しかし、今スパーズはその答えをビスマック・ビヨンボというベテランセンターの中に見出しました。
ビヨンボは、ディフェンスにおいてほとんど指示を必要としないスマートな選手です。
彼のキャリアを通じて最大の強みは、常にディフェンスでした。
スパーズファンの中には、10年前の2014年1月に行われたホーネッツ戦を覚えている方もいるかもしれません。
スパーズはその試合に勝利したものの、ビヨンボは5ブロックを記録し、圧倒的な存在感を放ちました。
スパーズの選手たちは、彼のアスレチックなリムプロテクターぶりに果敢に攻め込みましたが、それが裏目に出る場面も多かったです。
そして試合後、ポポビッチHCが冗談めかしてコメントしたのも印象的でした。
スパーズにピッタリの哲学を持つビヨンボ
ビヨンボは、実はスパーズにずっと憧れを抱いていたことを明かしています。
彼はジェフ・マクドナルド氏とのインタビューで、ルーキー時代からこの組織の一員になりたかったと語りました。
ルーキーの頃から、いつかこのチームに入りたいと思ってたんだ。
過去数年間にわたってスパーズとオフシーズン中に会話を重ねていた。
ここ2回のFAではずっとやり取りしてきたし、ついにここに来られてうれしいよ。
ただ試合に勝つために力を尽くしたい。
スパーズは国際色豊かなチームとして知られています。その歴史を考えれば、ビヨンボのように海外出身の選手がサンアントニオでプレーすることに魅力を感じるのは当然のことかもしれません。
近年では、海外出身選手たちが自らのスキルを磨き、エリートレベルに到達するケースも増えています。そのため、スパーズの国際的な評判は今後もチームにプラスに働くでしょう。
そしてついに今シーズン、念願のサンアントニオ入りを果たしたのです。それだけに「なぜもっと早く契約が成立しなかったのか?」と思わずにはいられません。
NBAチームに所属していなかった期間があったため、ビヨンボは試合勘を取り戻す必要がありました。
試合に出場しなければ、ゲームスピードを再現することはできません。スパーズ加入当初の2試合では20分以下の出場にとどまりましたが、その後の2試合では23分と30分プレーし、真価を発揮しました。
直近の2試合ではそれぞれ10得点をマークし、リバウンドは10本と12本を記録。昨夜の試合ではブロックこそありませんでしたが、シュートチェックを怠らず、スタッツに表れない部分でもディフェンス面で大きく貢献しました。
さらに、その前の試合では4つのブロックを決め、存在感を示しました。
ウェンビーが戻ってきた後も、スパーズには賢くチャンスを見極めて得点し、バスケットを守ることができるバックアップセンターが必要です。
ウェンビーがベンチに下がると、相手チームはペイントエリアを自由に使うことがよくありますが、ビヨンボがいる限り、その心配はありません。
今のスパーズにとって、ビヨンボの存在は欠かせないものになっています。
引用元:Air Alamo
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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