クリス・ポールが語る引退とスパーズ加入、その真意とは？

NBA史上最高のポイントガードを議論する際、クリス・ポールの名前は外せません。

しかし、未来の殿堂入りが確実視されるポールの引退が近づいていることは、多くのファンにとって甘くも苦いニュースです。

そんな彼が、キャリアの晩年をサンアントニオ・スパーズで過ごしていることも注目を集めています。

ポールはスパーズ公式YouTubeで、同じくNBAレジェンドであるトニー・パーカーとの対談を通じて、引退のタイミングやスパーズ加入の背景について語りました。

「あと1～2年」引退を見据えるポールが直面する葛藤

ポールはインタビューで、自身のバスケへの情熱と家庭生活の間で揺れる心情を次のように語りました。

あと1～2年かな、まだ様子を見てるところだよ。

今日の練習もそうだけど、バスケが本当に好きなんだ。オフェンスもディフェンスも全てが楽しい。

でも、一番辛いのは家に帰ったときに、子どもたちの試合をiPadで見なきゃいけないことなんだ。

これが今の葛藤だね。

39歳のポールは、昨シーズンウォリアーズでキャリア最低の平均出場時間26.4分を記録しました。

しかし今シーズン、スパーズでは平均28.9分に増加し、チーム内でも3番目に多い出場時間を誇っています。

さらに全24試合に出場しており、そのコンディションは驚くべきものです。

スパーズ加入の決め手：「プレーしないのなら意味がない」

ポールはスパーズを選んだ理由についても次のように明かしました。

昨シーズンは本当に辛かったんだ。

バスケをプレーするのが好きなんだけど、もし家族を犠牲にしてまでバスケをするなら、実際にコートに立ってプレーしていないと意味がないと思ったんだ。

スパーズは今シーズン、ここまでの26試合で昨シーズンの総勝利数の半分以上を達成しています（昨シーズンの勝利数は22）。

ポールの経験とリーダーシップは、ルーキーのキャッスルや2024年ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたヴィクター・ウェンバンヤマといった若手選手にとって大きな支えとなっています。

12度のオールスター選出経験を持つポールの情熱的なプレーは、彼らの成長に計り知れない影響を与えるでしょう。

トニー・パーカーとの対談の全編は、スパーズ公式YouTubeで公開されています。ポールの引退計画やスパーズでの役割に興味がある方は、ぜひご覧ください。