スパーズのセットオフェンスの仕組み

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オフシーズンはスパーズの試合が見られないので、移籍情報やサマーリーグで盛り上がるのですが、8月~9月中旬まで本当に何もイベントがないので本当のオフが始まりました。

 

今年はFIBAワールドカップがあるのでイベントが続くので幸いです。

 

スパーズのHCであるポポビッチHCは今季からUSAの代表監督を兼任します。

 

選手たちにコーチングする際にはスパーズのシステムを活用しています。

 

 

 またスポーツライターの宮地陽子さんがPopについて素晴らしいコラムが連載されていました。

 

 

そこで、スパーズのオフェンスシステムをわかる範囲で調べました。

膨大なスキルセットがあるためすべては網羅できませんが、基本的な考え方や代表的なセットプレイを紹介します。

 

 

 

目次

スパーズのオフェンスシステム 

 

 

スパーズのオフェンスシステムは「Motion Offense」を中心に行われています。

 

モーションオフェンスとは選手の判断の元、スクリーンプレーなどの約束事が決められているオフェンスのことです。

 

守備のミスマッチやカバーリングが遅れるまでボールの動きを維持するために一連の原則(パス&カット、ピック&ポップ、ウィーブなど)を自由に利用します。

 

基本的にはオフェンスがディフェンスの動きを見ながら、それに応じて行動を選択します。

 

▼ 2018~19シーズンのプレビュー

 

またスパーズは「Read and React」と言われる高度なシステムを活用していると言われています.

 

「以心伝心」に近い意味ですね。

 

ボールを持っている人が(ウイングへのパス、ポストへのパスなどを)読むと、他の4人のプレイヤー全員がオートマチックに反応します。

 

たとえば、プレーヤーがウィングに移動したときのオートマチックな反応は、バスケットにカットすることであり、他のプレーヤーはフロアスペースを埋めなければなりません。

 

他のプレイヤーがバスケットにカットをすることは選択できません。これはオフェンスのルールであるリアクションです。

 

ポップはプレイヤーが攻撃を自由に実行できるように準備しているため、プレイヤーは自然にお互いについて学び、自分の長所と短所を感じるようになります。

 

チームのバスケットボールとボール/プレーヤーの動きが個人能力よりも重要であることを強調しています。 

 

これがケミストリーを重点におく理由ですね。

 

 

 

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スパーズが目指している主なことは、良いショットまで可能な限り多くのパスです。

エキストラパスと呼ばれていますね。

 

 

スパーズのチーム第一の文化と組み合わされた基礎の練習、準備、指導は、相手の動きに合わせて各プレーヤーが適切な判断ができるようにするためにあります。

その積み重ねが多目的なフリーランス攻撃の実行を保証します。

 

 

高いバスケットボールIQとチームケミストリーが要求されます。

 

▼ スパーズのオフェンスは今でも詩を奏でる理由とは?

 

www.youtube.com

 

 具体的なオフェンスの例

 

具体的な例を示すと、Motion Strongが挙げられます。

スパーズオフェンスの基本が詰まったシステムです。

 

 

適切なスペースを保ちながらピック&ロール、ポップ、ダイブを選択してオフボールの選手はムーブ、カットを繰り返しながらミスマッチを作り出します。

 

ミスマッチにヘルプが行くとフリーの選手にパスアウトしてフリーでシュートを打ちます。

 

このセットのモーション指示があると思いますが、さすがにそこまでは解説できませんのでご了承下さい(^_^;)

 

Motion Strong

 

 

 

 

 次に特徴的なセットを紹介します。

 

Hammer

プレイは基本的な3-2セットで始まります。

ボールマンと逆のサイドでコーナー3Pを狙えるようにダウンスクリーンをかけるセット。

ちょうどいいタイミングでパスをするために必要なタイミングと精度を理解していないとマスターするのに時間がかかるセットです。

よくDグリーンやミルズがシューターとしてセットされていました。

 

パサーは、エンドライン上からパスするため、わかっていても止められない。

 

 

 ▼細かいセットはこちらのサイトに書いてあります。

 

The San Antonio Spurs’ “Hammer” Set

Zipper

ガードの選手が多くのスクリーンを使いながらサイドを横断してフリーを作り出すセット。

ボールサイドブロックからコートを横断し、通常はビッグマンからダウンスクリーンをうけて、カットでフリーを作り出します。

剥がせなかった場合は他のウイングの選手がスクリーンを利用してフリーを作り出します。

よくパーカーとミルズに打たせるセットとして機能していました。

 

 

Zipperはかなりの種類があります。どれに該当するかは何度も見ないとわかりませんね…

 

www.fastmodelsports.com

 

 

 

▼様々なチームでも使用されている。

 

 

 

 

 

 

Hawk

 

ガードとビッグマンの2メンピック、逆サイドではシューターにスクリーンを掛けフリーを作り出すセット。

ハンドラー、ロールマン、シューターの選択肢があるため的が絞り辛い。

このセットから何百ものオプションとプレイを実行できるのでいろんなバリエーションがある。

 

 

ペネトレイト、コーナー3P、ポストアップとかなりの種類があります。

頭が痛くなります…

www.coachesclipboard.net

 

DHO DOUBLE

2018~2019シーズンでよく使われていたセットです。

ヨーロッパのチームがよく使っています。

センターがトップの位置でボールをもらい、ガード2人がゴールに向かってカットした後,さらにウイングの選手からスクリーンを受けてフリーを作り出すセットです.

 

Call this “DHO DOUBLE.” This is “Blast” action in NBA terminology (5 man handling w/ the Floppy type as you point out). Pop’s visual call looks like he’s pushing a shopping cart. https://t.co/xvRTLjyeEi

— Bryan Oringher (@ScoutWithBryan) November 4, 2018

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

オフェンスに対する基本的な考え方と、代表的なセットを紹介しました。

 

管理人は戦術についてはそこまで詳しくないので、細かい説明まではできませんが..

試合中にこれらのセットが組まれたときに「見たことある!」と気づくと、さらに試合を楽しむことができますね。

 

時間がある方はこちらのサイトで気が済むまでプレイブックを見ることができます。

戦術好きな方はどうぞ!

 

 

 

 

 

早くスパーズの試合が見たい…

 

 参考記事:N.B.A. “San Antonio Spurs” Championship Offense Playbook | Bleacher Report | Latest News, Videos and Highlights

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