今回のシリーズは悔しい敗戦となりましたが,選手達は意地を見せてよく最後まで戦いました.とても誇りに思います.
またプレーオフはシーズンとは別物と言われ、シーズン中には表立っていなかった長所と短所を明らかになります。
対戦するごとに、たくさんの変化があり臨機応変に対応しないといけないのでコーチの手腕が問われます。
ナゲッツvsスパーズのシリーズでは、スパーズがポストシーズンにどのように機能したか、このシリーズから学んだこととを、ポジティブな要素とネガティブな要素を踏まえて考えます。
またフロントオフィスが今後どのように改善できるか考えましょう。
SBnationのJesus Gomez記者の記事を参考にしています。
Jesus Gomez Profile and Activity – SBNation.com
なかなかボリュームがある内容になっています。
ではどうぞ!
ポジティブな要素
・シーズン通りのオフェンス力を発揮出来た.
シーズンを通しての目標は1つは、スパーズがDeMar DeRozanとLaMarcus Aldridgeのミッドレンジを中心にしたオフェンスを構築できるかだった。
レギュラーシーズンでは予想を上回り、オフェンス評価でリーグ6位にランクインした.
しかしプレーオフは効率的ではないとしてスパーズのスローダウンして攻撃に苦戦するだろうと危機感があった。幸いなことにそれは起らなかった。
スパーズはナゲッツに対して100ポゼッションにつき110ポイントを平均していた。シーズンで11位だったが、ポストシーズンでは7位だった。チームとしては、サンアントニオは全16チームの中で最もミッドレンジのジャンパーを放ったにもかかわらず、オフェンスで平均を超えていた。
DeRozanとAldridgeが先導し、それぞれ1ゲーム平均22ポイントと20ポイントを獲得した。どちらも、ミッドレンジから得点の30%近くを獲得し、Kevin Durantに次いで2位と3位にランクされた。
シーズン中にコミットしたアイデンティティを放棄することなく、第2ラウンドに進出してもおかしくない十分な得点力を発揮した。
時代遅れの得点スタイルに関するすべての懸念が根拠のないことを証明した。ナゲッツはレギュラーシーズン中にリーグ10位のディフェンス力がある。スパーズは直面しなかった。
第二に3Pをうまく活用して良く決まったときに勝った.3勝で平均42%、4敗で28%だった。ミドルレンジ攻撃はスパーズの生命線で、外側のショットが落ちているときは武器になる。
そのことをレギュラーシーズンから知っていて、プレーオフで確認された。
若手の台頭
Derrick Whiteがオールラウンドな活躍をして、第2戦ではキャリアハイの36点をたたき出した.
Bryn Forbesが効果的に3Pを沈めて貢献した.第7戦では3ポイントを3/4で19ポイントでフィニッシュし、17点差を2点差まで縮めた原動力となった。
シリーズ通して自信を持ってプレイできていた。
オフェンス指標
Project Spursの記者Paul Garcia氏 (@PaulGarciaNBA) | Twitterから引用。
The Spurs' offense in the regular season vs the playoffs: pic.twitter.com/pLah1ETjDl
— Paul Garcia (@PaulGarciaNBA) 2019年5月2日
ネガティブな要素
・3Pの選択肢を増やして爆発力があるオフェンスを.
スパーズは他のチームと比べ3P試投数が少ないもかかわらず攻撃的なチームになれるが、爆発力がない.オフェンス力を強化するために3ポイントが必要。理想的には、Aldridgeがより多くのスリーを打つ選択肢を作る必要がある.
またDeRozanはおそらく次のシーズンより外のショットを選択することが増えるだろうとコメントしている。
セカンドユニットにプレイメイク、ペネトレイトが出来る選手がいない.
Ginobiliが引退してセカンドユニットでのプレイメイキングの欠如は、問題になっていたが、それはプレーオフではさらに大きな問題だった。Patty Mills、Marco Belinelli、Davis Bertansはシューティングを得意としている。
ガード陣は時折ドリブルからペイントに進入することができBertansはシュートフェイクから攻撃ができるが、それらは本来の彼らの強みでは無い。シーズン中に彼らがシュートするためのスペースを作り出したパスとオフボールの動きは、トランディションが早くなると比較的簡単に展開できる。
それができるようになる為にプレイメイカーが必要。Rudy Gayはピックアンドロールプレイヤーよりもポストアップからの1on1が得意であるため、それを活かしたい。
シーズン中、Popはセカンドユニットのショットをクリエイトするためにさまざまな組み合わせを試みた。
最もうまくいったのは、3人のシューターに対する先発としてDeMar DeRozanとピック&ダイブ要員としてのJakob Poeltlだった。そのユニットはポストシーズンにプレーした4ゲームで最も効率良く得点できたが、失点も多かったため最終的には脅威とはならなかった。
Bertansは第5戦の後にベンチを張られ、ナゲッツのスモールラインナップに対してほとんど役に立たなかったことが明らかになった。
Mills、Belinelli、Gayのユニットは100ポゼッションあたりの得点では3ポイント以上を上回ったが、アシスト率は非常に低かった。
良いニュースは、この問題は来シーズンにはFAにプレーヤーを追加することなく解決されるかもしれないということ。
Derrick Whiteはまた、ヘルプディフェンスを提供しながら、ショットクリエイトとプレイメイキングを提供し、多くの時間を得ることができる。彼のローテーションを調整して、セカンドユニットに起用するのも一つの手である。
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ディフェンス力が乏しく,ミスマッチを突かれることが多い
ナゲッツに対して高い得点を記録したが、彼のオフェンスを止めることができなかった。第1ラウンド中のナゲッツの100ポゼッションあたりの得点は113ポイント以上で、シーズン中に平均したものよりも劣っている。
ナゲッツのピックアンドロールとポストにも苦労した。ロスターにアウトサイド寄りの選手が多すぎて,PFポジションの選手が足りないという懸念が正しいことが証明された。エリートディフェンスチームになるには、PFを補強する必要が大きい。
それはすべてDeRozanとAldridgeで始まっていた。Popが3Pの問題を無視して、White、MurrayとPoeltlがスターティングラインナップの3つのスポットを埋めても、白星を重ねることは可能だと考えられる。
しかしDeRozanはサイズのあるウイングプレイヤーを守るのが苦手で、トランディションで狙われていた。今シーズンも例外ではなかった。
今回のシリーズではオフェンシブな選手じゃないTorrey Craig に隠れて分かりづらかった。
Aldridgeもディフェンスの評価が低くスピードがある選手に対応が出来ていなかった.またアウトサイドまで引きずり出させるとディフェンスが出来ない。
加えてベンチのMillsのサイズ、BelinelliのスピードのミスマッチをJokic,Murrayに突かれていた.特に終盤にリバウンドが取れない場面が目立ち、接戦をものに出来なかった要因となった.
また3&Dプレイヤーがロスターにいない。
来シーズンはDejounte Murrayがディフェンス力、リバウンド力で補うことが出来るので,十分対応が可能。
Project Spursの記者Paul Garcia (@PaulGarciaNBA) | Twitterから引用。
ナゲッツに対するシリーズは、スパーズを悩ませていた問題を明らかにしましたが、PopがGAMEごとに修正して示しました。
対処すべき弱点はありますが、修正が不可能と思われる弱点はないと思います。
オフシーズンはどうなるか楽しみです。
まずはGayの再契約が最優先事項です。
若手はしっかりワークアウトして、より重要な役割を獲得できるように励んでほしいですね。
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