スパーズは、弱いドラフトクラスと評された2024年のNBAドラフトで全体4位指名としてステフォン・キャッスルを選びました。
当初、彼に期待されていたのは、ベンチから安定したディフェンスを提供しつつ、クリス・ポールの下で学びながら徐々に成長すること。オフェンスでの大きな貢献やスターターとしての活躍はほとんど期待されていませんでした。
しかし、キャッスルはその期待を大きく覆しました。
スターターに昇格した後、目覚ましい活躍を見せており、今やそのポジションを完全に奪取する可能性すら出てきています。さらに、ディフェンスとオフェンスの両面でヴィクター・ウェンバンヤマと恐るべきコンビを形成する基盤を早くも示しています。
苦しいスタートを経て掴んだスターターの座
シーズン序盤、キャッスルは多くの期待を裏切る形でスタートしました。最初の7試合はすべてベンチからの出場で、2桁得点を記録したのはわずか1試合。シュート成功率も低く、プロの世界における厳しさを味わう日々でした。
ただし、時折見せるシュートメイクの可能性や、安定したディフェンスで成長の兆しを垣間見ることはできました。
転機が訪れたのは、スターターに昇格した後です。
それ以降、キャッスルはほぼ毎試合2桁得点を記録し、チームにとって不可欠な存在となっています。直近の11試合ではスパーズは7勝を挙げており、その間キャッスルは重要な役割を担ってきました。
特にクラッチタイムでは、チーム最多の得点を記録しており、終盤の勝負どころで高い集中力を発揮。フリースロー試投数でもチーム最多タイ、アシスト数では2位につけています。
さらに、スリーポイントを積極的に放ち、リーグ平均に迫る成功率を見せるなど、キャリア初年度としては驚異的な成長を遂げています。
また、ディフェンス面でも相手の主要なウイングスコアラーを任される場面が増え、経験不足ながらも期待以上の働きを見せています。
キャッスルとウェンバンヤマが描くスパーズの未来
キャッスルの最大の魅力は、ウェンバンヤマとの相性の良さにあります。スリーポイント、フリースロー、プレーメイク、クラッチタイムでの得点力、ディフェンスといった多方面で貢献できるキャッスルのスキルセットは、これまでスパーズに欠けていたものです。
過去スパーズの若手ガードはシュート力が不足しており、相手ディフェンスに対策を容易に許していました。
しかし、キャッスルは積極的にスリーポイントを放つため、相手に守り方を変えさせる力があります。たとえシュート成功率が安定しなくても、打つ意志が相手にプレッシャーを与えます。
また、ペイントへのドライブでリムにプレッシャーをかけ、相手ディフェンスをローテーションに追い込むことができるため、ウェンバンヤマへのアプローチをより簡単にする役割も果たしています。
ただし、キャッスルの課題としては、爆発的な一歩目のスピードやプレーメイクの視野の広さが挙げられます。
これにより、彼の潜在能力がデリック・ホワイトやジュルー・ホリデー、マーカス・スマートといったレベルに留まる可能性があります。それでも、これらのタイプの選手はスーパースターを補完する上で非常に重要な存在であり、スパーズにとっては十分すぎる価値があります。
スパーズの未来は、単なる才能の獲得から、ウェンバンヤマを中心にしたコアの形成へと移行する時期を迎えています。
キャッスルはその中で大きな役割を担う存在であり、ウェンバンヤマとの連携が成功すれば、チームの基盤を支えるデュオとしてさらなる進化が期待されます。
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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